‡宝物‡

23/25
30100人が本棚に入れています
本棚に追加
/418ページ
分娩室に入り、約30分後…俺達がずっと待ち望んでいた我が子が誕生した。 赤ちゃんが出た瞬間は、思っていた以上の出血にビックリはしたが、感動の方が大きくて、思わず涙が溢れた。 『瑞穂…ありがとう。本当に、ありがとう』 と、何度も唱えていた。 赤ちゃんは、3165グラムの元気な女の子。 妊娠中に、性別を聞いていなかったから、産まれるまで楽しみにしていた。 俺達は、二人とも希望は女の子だったから、余計に嬉しく感じる。 産まれた我が子は、みんなが言うように猿のようだったが、俺には“天使”に見えた。
/418ページ

最初のコメントを投稿しよう!