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ある日空を見上げたら、雲が流れていた。
それは今日だけの事ではない。
いつも、当たり前に起こっている出来事。
流れる雲を眺めていたら、自分が船に乗っているような気持ちになった。
大きな大きな豪華客船のような、そんな船に。
そして、ふと思う。
今こう考えてるのは、自分だけなのだろうか?
他の誰かもこんな気持ちになっているのだろうか。
雲はその間も流れて、僕をどこか知らない場所へと連れていこうとしている。
僕だけの船路へ。
皆、目指す場所は変わらない。
この地球と言う大きな船に乗り、時間という海を進んでる。
それぞれ、別々に個人の船を持ち。
漕ぐ。
進み方はそれぞれ違う。
漕ぎ続ける。
自分の船が止まるまで。
目指すは『良い船路だった』と笑顔で終われるように。
船を漕ぎ続ける。
それは死ぬまで、終わらない。
今日も変わらず、漕ぎ続ける。
そんな当たり前の出来事を。
漕ぎ続ける。
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