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特に何事もなく、それぞれが思うままに行動し、11時半頃になった。
雪砂「よし、全員揃ったな…そんじゃあ料理も持ったし、酒も持った。滞在は3日くらいだ」
食堂に集まった一同は雪砂が亜空間にお酒と料理を入れるのを見ながら頷く。
屋敷の事を執事やメイドに任せる。
ちなみにイースはメリアの専属メイドをやっていたことから、メイド長をしていたりする。
雪砂「そんじゃ行くか…『集団転移』」
雪砂が魔力を練り集団転移をする。
転移先は魔王と勇者の戦場…所謂魔王の間だ。
勇者「悪の化身魔王!この勇者マサトぶふぇぇぇ」
そこには禍々しい椅子に腰掛けている魔王以外に先客がいたようだ。
そしてその先客は、雪砂の足元でアリの観察をするがごとく這いつくばっていた。
雪砂「ん?なんか踏んだような……まぁいいか。おーい、早速きてやったぞ、牡丹よ」
雪砂と嫁たちが牡丹の方に歩いていく。
その後ろでは勇者のパーティーが騒いでいた。
牡丹「まさか、昨日の今日で来るとは思わなんだ」
呆れたような、けれど照れたように頬を緩ませながら雪砂と嫁たちを見る。
その背景には勇者たちが粗大ごみ処理班に運ばれていた。
そして牡丹は朱音、魅夏、メリア、ヒリアに揉みくちゃにされていた。
雪砂「イース、この部屋を出てちょっと行ったところに派手なドアの部屋があるから、そこにいる奴らを呼んできてくれ」
唯一牡丹に行かずにいるイースに、雪砂は例の4人組を連れてくるように頼む。
イース「わかりました、何といって呼びますか?」
うーん、と言ってちょっと悩み、すぐに言葉を繋ぐ。
雪砂「それじゃあ、琵琶湖に沈められたくなければ早く来いって言ってた、的なことでいいよ」
何故か東京湾ではなく琵琶湖に沈めると言う雪砂。
イース「わかりました、それでは」
イースは普通の扉から出て行く。
雪砂「さてと、それじゃあお昼にするか。今日はここで宴だ」
雪砂の声に対しみんなが『おー』と、声を上げる。
イースが呼んでくるまでにみんなで宴の準備をする。
料理、お酒、お摘み等を出す。
使い魔も呼び、魔王の間で似つかわしくない宴が始まる。
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