第1話

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アナウンサーはショックの余り言葉を失う。 「な、何なんだよそれ…おかしいだろうっ!?」 「ヤラセとかじゃなくて?」 「いや…怖いっ!私達どうなるの!?」 「あーはっはっは!ほらな、宇宙人はいたんだよっ!これが現実だ、馬鹿どもめっ!」 「黙れアニオタ!こ、殺されるかも知んねえんだぞ!!」 「そうよっ、どうして笑ってられんのよ!やっぱあんた頭おかしいんじゃない!?」 「てめえらうるせーぞっ!黙ってろって!テレビ聞こえねーよっ!」 教室どころか学校中は大パニック。 一瞬だけ静まり返った教室に、アナウンサーが新しい情報を読み上げる。 『…続報です。世界政府は…未知数の宇宙兵器に立ち向かう術は皆無と判断し、大量虐殺による住民の皆様の犠牲を避ける為、宇宙人側の要求を…受諾したと発表。…尚、選別は…今から開始するとの事ですので、住民の皆様は逃走や抵抗はなさらず…現在地から動かないようにとの指示が出ています。…これは世界政府の公式発表です。皆様…呉々も命をお大事になさって下さいますよう、お願い申し上げます…」
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