Childhood-Friend.

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何時からだろう? 其すら覚えていない。 意識したことも無いくらい、朝になると俺の部屋にいる。 セットした目覚まし時計が鳴る5分前になると…… 『起きる時間ですよ――』 朝が苦手な俺が悪いのか? 苦手にしたのはお前じゃないのか? そんな事を悩んでいた時期もあったが……習慣とは恐ろしい。 此が俺の朝の風景。 『時間ですよ――』の後に布団を没収されてしまう。 剥がされまいと抵抗はするんだけど、寝起きの握力は赤子並み。 それに布団を掴みながら大切な所も隠さないと……かなりヤバい。 時々、使ったティッシュをゴミ箱に捨て忘れている。 それは剥がされた布団と一緒に床にコロコロ転がる…… 『なに?これ(ニヤリ)』 『真っ白シロスケ……(恥)』 思春期の青年の心が傷ついた。
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