Childhood-Friend.

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そう言えば、何時からかはよくわかんねぇけど、悟が俺の世話を焼きだしたのは、突然すぎてビックリさせられたのを覚えている。 それまでは、起こしに来ていただけだったのに、ほんと急に、洗面後にタオルを手渡ししてきたり、洋服の釦を留めてくれたり、その洋服のポケットには必ずハンカチが入っていたり…… 寝起きの悪い朝に「お前は俺の嫁かっ!」って怒鳴った事もあったな。……思い返すと、納得。 『マジなんだ~』 ため息混じりに一言そう言って、悟の胸に脱力した体を預けた。 『俺も、お前も男だよな』 『あぁ――だな!』 『何で俺なんだよ?』 『ん――何でだろ?気づいたら好きになってた。みたいな』 両手でゆっくり俺の体を包み、頭の天辺に顎を乗せている。 抱き合ったまま、二人で沈黙。 ━━━━━━!! 何かが当たってますが、どうすればよいのでしょう? 『今、発情期ですか?』 『そのようです。』 『・・・・・』
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