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「彼女募集中ですか?こんなにカッコいいのに、彼女いないなんて…」
蘭子はすでに瞳にハートマークを浮かべ、愛翔を見つめている。
ヤバい、そこにきたか。
「瑠羽のお兄さん、話し方も普段の瑠羽に似てますね。今日の瑠羽は少し変なんですよ。落ち着きもないし、興奮気味で」
やっぱり!?
なにやってんのよ。
「妹は昔から学校行事があると、テンション上がるタイプだから。ほら、遠足や運動会があると決まって熱を出すタイプ」
「それは羽瑠だよ。瑠羽じゃない」
わ、わ、愛翔…
バラさないで。
「そうだよ、羽瑠。それは自分でしょう」
羽瑠は私を見て、したり顔だ。
なんか憎らしい。
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