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「えっと、それは…」
「瑠羽、おはよう」
電車内で蘭子に声を掛けられ、俺は助けられる。
「おはよう、蘭子」
「おはようございます。久本さん」
「えっ、おはよう」
蘭子は愛翔に色っぽい視線を送る。愛翔はその視線にドギマギしている。
「久本さんって可愛い」
なに?コレって…
蘭子は愛翔に興味あるってこと?
電車は自由が丘駅に到着し、学生がどっと下車した。自由が丘の駅には、真城が俺を待ち構えていた。
「瑠羽ちゃん、おはよう」
超爽やかな笑顔だ。背後から鋭い視線を感じ、チラ見すると瑠羽がもの凄い形相で俺を睨んでいた。
こわっ…。
蘭子は真城を気にしてか、スッと俺から離れマルティーヌ女学院の友達の元に行く。
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