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「えっと…。羽瑠から相談されて…」
「相談?」
「はっきり言うね。羽瑠、ひとみのことが好きみたい」
「…ぇっ」
小さな声を上げ、ひとみは俺を見つめた。長い睫毛が数回揺れ暫く沈黙が続く。
時計の秒針が上昇するみたいに、俺の心拍数も徐々に上がる。
「ファイナルアンサー」
「やだ、瑠羽ったら。私も好きよ」
「まじ…で?」
思わず体を起こし、両手でひとみの手を握り締めた。
「る、瑠羽ってば!?どうしたのよ!?」
「ありがとう!ひとみ、俺も好きだよ」
「俺も?」
「…って、羽瑠がきっと言うと思う。羽瑠に伝えていい?」
「待って瑠羽。私ね、羽瑠君から直接告白されたい。だから…言わないで」
俺から直接…?
なんて…可愛いんだ。
思わずひとみをギュッとハグする。
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