2741人が本棚に入れています
本棚に追加
/263ページ
なんで?
疑問が俺の中で膨らんでいく。
華依は約束したって言ったのに。
ユズも流星も約束したって言ったのに――。
そして、俺も約束を守って無いことに気が付いた。
それからふたりの通う高校を目標にめちゃくちゃ勉強した。
担任には無理だって言われたけれど、それでも頑張って俺はふたりの通う高校に受かった。
そしてふたりの前に俺は現れた。
「瑠依?」
驚く流星に「よっ!」と軽く挨拶してやる。そして、
「ユズ! 俺もサッカー部入るからよろしくな?」
ユズって呼んだ。
華依が心配した通り、ふたりの関係はあの時から進歩どころか後退してる。
ユズに至ってはすっかり萎縮してしまって、華依と一緒に笑ってたときの面影すらない。
だから俺は――。
最初のコメントを投稿しよう!