第一章 『紅い月 -アカイツキ-』

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「また明日。ばいばい、美羽。」 ――――それが、私―――――紅月美羽が聞いた音夢(シンユウ)の最後の声だった…。 「―――――えっ…………音夢……?」 私が次の瞬間に見たのは、 自分しか人がいない世界、 真っ暗な学校と空、 ―――――そして。 星の無い空に浮かぶ、紅い月…―――――。
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