第1話

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岡野「えっ!僕にですか!?」 喜多嶋「今回は、鷲見社長の会社と提携してプロジェクトを進める」 岡野(それで、いたんだ) さっと視線をあげると、にやりとした鷲見社長と視線があった。 鷲見「と、いうわけだ。逃げるなよ」 岡野「逃げませんよ」 首を振ると、頷かれる。 鷲見「じゃあ、決まりだな」 岡野「はい?」 鷲見「一緒に仕事をすることだ」 岡野「よろしくお願いします」 鷲見「と、いうことだ。喜多嶋」 満足げに喜多嶋社長を振り返る。 そのとき、印象的な長い髪が揺れた。 喜多嶋「そうだな。岡野が承諾したのなら、本決まりだ」 岡野「え?」 (もしかして、断ってもよかったの?それならそうと言ってくれれば……) 鷲見「というわけで、社長の許可もおりた。これから、しばらくはよろしく頼むよ。豆ヒロ」 さっと大きな手を差し出されて、びくっとなる。 岡野「こちらこそ、新人で、いたらぬ点もあると思いますが」 そっと手を出すと、ぐいっと力強く握られて、ぶんぶんと振られた。 そのまま、体も揺れてしまうくらい大きな振りだ。 岡野(なんだか……これから、振り回されそうな予感がする……)
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