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「こ、殺すの!?」  女は恐怖に顔をひきつらせ、追い詰められた小動物のように震えながら後退ろうとして、足をもつれさせて地面に転がった。 「さぁな。お前次第だろ」 紫央(しおう)は女を冷めた目で見下ろし、感情のこもらない声でそう返した。 「ま、まってよ、あれはあたしのせいじゃない!」 「そんなことは百も承知だ。…それでも」 紫央は無表情のまま、女に一歩近づいた。 「お前が望んだ結果だろ」 じゃり、と砂を踏みしめる音が響く。 「ひっ…!」 街灯も届かない、公園の隅。女は尻餅をついたまま、悲鳴をあげることも出来ずに震えていた。
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