UMA様はデートがしたい

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   私はようやく分かった。  確信した。  彼の審美眼は、壊れている。 「次にご紹介いただく女性には、この花をプレゼントしようと思ってるんですよ」  にこやかにそう告げる彼の手の中で、謎の植物がキシャァーと奇声を発している。  ――無理だ。  何が無理って、世の中の女性全てが多分無理だ。  私はそっと彼の資料に注意文を書き足した。 『もはや人外』  地球の男に飽きた女性を求む。
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