プロローグ

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 朝なんて、来なければいいと何度、願ったことだろう  目が覚めるたびに、悲しい現実を思い知らされるのなら  あの日、出会わなければよかったと――  あの時、手を離さなければよかったと――   何度、後悔しただろう  朝は毎日訪れる  こちらの思いなどおかまいなしに  だから、せめて悲しみが溢れ出さないように  明日も笑っていられますように  笑顔でいられますように  夜空を見上げて星に祈る  そして――  夜が明ける  
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