二度目の夏

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「そこのコンビニ寄ろうぜ。マジで熱中症になっちまう」 私たちは彼が視線で示した通りの向こうのコンビニまで歩き出した。 歩きながら市原さんが私から再びハンカチを奪う。 「目の下、ちゃんと拭いとけ」 「あ、…もしかしてパンダみたいになってます?」 「パンダ?そりゃ、パンダに失礼だろ。フランケンシュタインだよ」 「…ひどい」 私は彼を睨んだ。 私が睨んだ彼は …笑っていた。
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