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夜の帳が降りても尚、人の世の営みは幕とならず、次の開帳までの幕間における営みを、人はめいめい勝手に楽しみ過ごすのだった。
「疲れた~。本当にバテたわ」
宵の口から逢魔ヶ刻を経て、賑やかな場に来た真理は、席に着くやテーブルに突っ伏したのだった。
その有り様を気にした綾は、真理に尋ねる。
「あの、金剛鬼角って霊器を使うと疲れるんですか?」
「とてつもなくね。薬と同じように強力なモノほど副作用ってか、反動がね、あるから……まぁ、まだ完全に使いこなしていないだけってのが真相なんだケド」
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