第1話 外国人が教えてくれた日本 日本編

6/10
44人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
     日本語学校 日本語学校では30か国以上の 外国人たちに出会えました。 TOFLEのような留学試験、 TOEICのような日本語能力試験 その対策にも力を入れています。 遠足で江の島へ行ったり、 東京タワーにのぼったり。 学芸会もありました。 「日本語学校殺人事件」という 劇のストーリーは 皆で考え配役を決め、 大盛況でした。 卒業式には蛍の光を歌ったり。 校長先生は学生一人一人を 抱きしめて 巣立ちを祝います。 生徒を愛してやまない校長先生。 その気持ちは講師や受付や 事務スタッフたちにも伝わり 学校全体が、 心の通う温かい場所でした。 外国で一人、さびしくないように 学校はオアシス。 校長先生はみんなのお父さん。 私はラッキーでした。 そうでない学校もたくさんあると聞きます。 機械的な授業、教師のシフトは歯車のよう。 学生との交流は学校以外では禁止といった。 それだったら私は長く この仕事をしていたか、 わかりません。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!