2754人が本棚に入れています
本棚に追加
/970ページ
これは明らかにおかしい。普段の語り口とは違うから。とりあえずもう外に出よう。
「逃げんなよ、おい……」
「じゃなくて、ここ出るの。行くよ?」
急いで会計を済ませ、彼を無理矢理引っ張って外に出た。
一先ずは近くの公園に辿り着いた。こんなんじゃ電車も乗れないし、酔いを覚まさせないと。
まだ目が座ってるし……酔っ払い何人も見てきたけど、1番タチ悪いかも。
ベンチに座って大きなため息をついたその時、肩に両手を回されいきなり唇を奪われた。
甘くもなんともない、ただ欲求するだけの強引なキス。
「んっ……ちょっと、止めてよ!」
彼を押し返し顔だけは引き離すことが出来た。でも力のこもった手は離せず。
最初のコメントを投稿しよう!