はい?

4/8
2885人が本棚に入れています
本棚に追加
/368ページ
「俺、佐原先輩の事好きなんです。」 「………………あ、そう。」 一体、どこから突っ込めばいいんだろう。 もしかして、漫画とかでよくある罰ゲームってやつ? どこかに仲間隠れてるのかな。 今いる中庭の周りをぐるっと見渡すも、それっぽい人影は一切見当たらない。 「………聞いてます、佐原先輩?」 目の前にいる男が、不思議そうな目で俺を見ている。 そう。 男だ。 正真正銘、紛れもなく男。 そして。 俺も男。 「……え、と…俺、男なんですけど。」 とりあえず。 この事実を言っとかないと、ダメだろ。 誰が見ても、周知の事実だけどね。
/368ページ

最初のコメントを投稿しよう!