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「俺、佐原先輩の事好きなんです。」
「………………あ、そう。」
一体、どこから突っ込めばいいんだろう。
もしかして、漫画とかでよくある罰ゲームってやつ?
どこかに仲間隠れてるのかな。
今いる中庭の周りをぐるっと見渡すも、それっぽい人影は一切見当たらない。
「………聞いてます、佐原先輩?」
目の前にいる男が、不思議そうな目で俺を見ている。
そう。
男だ。
正真正銘、紛れもなく男。
そして。
俺も男。
「……え、と…俺、男なんですけど。」
とりあえず。
この事実を言っとかないと、ダメだろ。
誰が見ても、周知の事実だけどね。
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