白と黒

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空いた手で 志藤くんが 私の腕をつかむ。 「自分を卑下してるのか 知らないけど、 何でお前はそうやって いつだって一歩引いてるんだ?」 「志藤くん、離して……」 「離さない。 俺を好きになれないのは 仕方がない。 でももうそうやって 一人になろうとするのはやめろ!」 「やめて! 離してよっ!」 志藤くんの言葉は まるで彼そのもの。
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