2168人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
空いた手で
志藤くんが
私の腕をつかむ。
「自分を卑下してるのか
知らないけど、
何でお前はそうやって
いつだって一歩引いてるんだ?」
「志藤くん、離して……」
「離さない。
俺を好きになれないのは
仕方がない。
でももうそうやって
一人になろうとするのはやめろ!」
「やめて!
離してよっ!」
志藤くんの言葉は
まるで彼そのもの。
最初のコメントを投稿しよう!