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そこには
いつの間にか
透明でいて
神々しい光を放つ、
特別な宝石が
薬指に鎮座していた。
まるで、魔法だ。
「愛してるよ、奈々緒。
これでやっと
君は俺のものだ」
そう言って
破顔した温人さんは
幼い子どものようで。
その愛おしさに
私はまた涙した。
小さな小さな
ふたりきりの教会で。
私たちは、
神に誓うにしては
少し激しくて深いキスを
長い時間交わしていた……。
.。゚+.溺れるバニラ・END.。゚+.。
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