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見上げた空はすっかり
秋の色を濃くして
爽やかな風が俺に吹き付ける。
これからの伊吹総合病院は
いったいどんな風に
変わって行くのだろう。
そう…今日は俺の親友の聖が
伊吹総合病院を辞職して
愛する女と我が子のために
新潟へと出発するのだ。
病院へ向かう途中で
俺は本庄駅前の高層マンションに
車を滑り込ませる。
通い慣れたマンションの
駐車場に車を止め
ポケットから取り出した
携帯電話をタップした。
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