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苦々しく過ごした週末がようやく終わった、月曜日。
羽村の機嫌は、すこぶる良かった。
それは仕事がひとつ片付いたから、という類いのものではないと、浮かれたような雰囲気でわかる。
この週末に一体何があったのか……考えたくはないが、おそらくあの人が絡んでいるんだろう。
数日前まで何かを考え込むようにむっつりしていたくせに、何だよその変化は。
あまりに顔色の良い羽村を見ていたら、つい、口を出したくなってしまった。
「……なんだよ、やけにご機嫌だな」
「へっ?」
俺の問い掛けに答えた羽村の間抜けな声に、頬が引き攣る。
「顔、緩んでるぞ。何かあったのか?」
「え、べ、別に何も?」
本当に何でもない、というような素振りを見せる、が。
……ハッキリ言って、それで誤摩化されると思ったら大違いだからな。
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