紫陽花

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二日後。俺は彼女に会うなり「はい」とミックの紙袋からアップルパイにを二つ取りだし、1つを彼女に手渡した。 「腹減っちゃってさ。食べたかったんだけど、一人でってのも寂しいなって。一緒に食べてくれる?」 アップルパイを手にどうしたらいいのかと戸惑っている彼女。 「いつもパールの散歩をさせてもらってるお礼」 「そんな、お礼だなんて。こっちがお礼しなきゃならない……」 「いいの、いいの。腹減った。食べよ。いただきまーす」 俺は箱を開け先にアップルパイにかじりついた。
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