紫陽花

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「んまっ」 そんな俺を見て彼女もアップルパイにかじりついた。すると彼女の顔が徐々にほころんできた。 「おいしいっ」 満面の笑みになった彼女の笑顔にドキッとした。 大きな口を開けアップルパイにかじりつく彼女。 パイの欠片がぽろぽろと落ち、満足げにもぐもぐと食べる口元にもパイの欠片がつく。 普通だったら、大口開けぽろぽろと落ちるパイを食べるのは躊躇しそうなもの。 しかし目の前の彼女はそれを全く気にする様子もなく美味しそうに食べていく。
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