第60章 消えたアイドル

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「皆が俺に座長を辞めろと言うんだ・・・」 「当然だろ?」 レンが女形を演じた時、相手役をしていた30歳位の男性が険しい顔で返した。 「ちょっと待てよ!?今まで…レンに甘えて来たクセによく言うな。こうして有名になれて大きな劇場で芝居が出来るようになったのは誰のおかげだ?」 俺が矢面に立ち、メンバー達に訴えた。 「相馬社長貴方は黙っていて下さい・・・」 「レン、俺はお前の為に・・・」 「レン…皆お前の為に座長を辞めるように言っているんだ。このままでは…共倒れしてしまうとな」 「康人さん…俺は『早蕨一座』と『B-DANDY』どちらを取ると言われたら、迷いなく一座の方を取ります」 「レンお前っ!?」 リッキーが鋭い視線をレンに向ける。
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