scene 5

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「…か、可愛いって、嘘!…笑ってるじゃん!」 ハルはクスクスと笑って、 「『あ、ここにしよ。やっぱやめよ。この服と、この服のコーデ、いいかもー。』とか、独り言ブツブツ言っては、クルクル表情を変えて…そんなユズの姿、可愛いって思ったんだけど?」 私の独り言のモノマネをして、愉快そうに笑って言うハル。 本当に後ろからずっと黙って見てたんだ。 全く気付いて無かった私は、恥ずかしくて 「…最悪」 と言えば 「俺は最高。可愛いとこ見れたし。」 私の唇にチュッとキスをした。 「沢山、洋服あるのに…また買うの?」 ハルはクローゼットの中の服、まだ片付けきれない洋服を見て言った。 「え?あ、その…」 「ちょっと太ったから?」 ハルがクスっと笑って、私を引き寄せる。ハルはそのまま自分の両腕を巻きつけるように私の腰に回し、私の首筋に顔を埋めた。 「や、ヤダ!や、やめてよっ!意地悪っ!」
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