781人が本棚に入れています
本棚に追加
/78ページ
僕が顔を傾け近づいても
雪夜はぱっちりと目を開けたままで僕を見つめている
「雪ちゃん…キスをする時は目を閉じるもんですよ」
「…あ…ん…わかった」
雪夜はぎゅっと目を閉じて
というか
ぎゅっとし過ぎて変な顔になっている
何の経験も無い雪夜にいきなり舌を絡めるような
キスをするわけにもいかないから
ちゅ と軽くキスをしてから優しく抱き締めた
「さて雪ちゃん そろそろ夕食を食べに行きませんか?
しばらくは雪ちゃんのお披露目のために
あちこち一緒に行動しますからね」
「…はい……」
僕を見上げ良い返事をした雪夜を連れて
また手をつないで食堂へと向かった
最初のコメントを投稿しよう!