奇妙な客とコンビニ強盗

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端に手をかけ、ガムテープを剥がす。 さて、どんな服が出てくるか? 少しの期待を持って、箱を開ける。 「ひっ……」 悲鳴を必死に飲み込んだ。 まず、目に飛び込んできたのは、犬の耳だった。 恐る恐る手にとって確かめると、それは犬の耳が付いた帽子だった。 段ボール箱に目線を移すと、犬だけじゃなく、猫や兎などの帽子もある。 「えっと……これも趣味なんですか?」 立花さんは僕の手に視線を移すと、満面の笑みを浮かべた。
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