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「では…まず始めに君達の力を見たい」
「おー!それ良い!俺の力見てよ、先生!」
声を上げたのはアッシュだ。まだ接したのは少ない会話のみだが、彼は良くも悪くもどういう人間かが分かりやすい。反応も初々しく、思わず微笑んでしまう魅力がある。
「はは、まあ落ち着け。これは試験でも何でもなく、俺達が知りたいがために見せてもらうためだ。だからリラックスして臨んでくれ」
「って言われてもなあ…緊張しますよ、やっぱ」
魔導銃を出しながらレオルは苦笑いした。幼さが残る生徒達の中でも、長身もあって大人びて見える。精神的な支柱になってくれるだろう。
「あはは、大丈夫だよ。貴方達の凄さは大体分かってるから」
レナが笑顔で話しかける。
「そうそう。何千といる生徒達の中でたった5人だからな、ここにいるのは」
…言葉にしてみるとそんな彼らを教える自信が揺らいできたぞ。俺もさっさと慣れなきゃな。
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