第3章

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「何だって?」 頬がくっつくくらいの勢いで、私の携帯を覗き込む。 「急だけど、都合が良かったら明後日にでも食事どうかって。」 「どうして浮かない顔してるのよ?」 「いや、だって…早くない?」 顔さえうろ覚えな2人が、こんなに早く食事なんて、いいんだろうか? 「いいのよ!時間なんて関係ないの。会っちゃえば。」 そんなもんなんだろうか。 「せめてもう少しメールのやり取り、電話で親睦深めたりさぁ…。」 「何子供みたいなこと言ってるのよ。最近の小学生でももっと積極的よ!」 恐ろしや小学生…。 なんにしても勿論スケジュールは真っ白なわけで。 やっぱり真奈美に押し切られ、早々にOKのメールを返信してしまった。 結果を見届けた真奈美は、とても満足気に我が家を後にする。 「報告は義務だからね!」 と、その言葉を残して。 そしてその日はやって来た。
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