第1章 青いビー玉

4/5
11人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
  … … … 『っ…そう…じ…!』 …もう、護るもの なんざ… 『…総司ッ!……!!』 ……、…? …近…藤、…さん? (ハッと、目が褪めた) 『総司…、 良かった。やっと 気がついたか。 吐いた血量が少なかった のが不幸中の 幸いだ。 安静にしていれば もう大丈夫だろう』 「…近、藤さん?」 狭い 視界に 入り込んで 来たのは 彼だけでは なかった 何故か、 目の下に 隈を抱え 疲れた顔を した近藤さん と 安堵の表情 を浮かべる 隊士の みんなの 顔だった どうやら 私は、いくらか 長い時間 眠ってしまって いたようだ… 感覚の 鈍い 身体半分は だめになって しまったんだろうと 他人事みたいに 思った それでも 私は 生きているらしい…ー          
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!