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…
…
…
『っ…そう…じ…!』
…もう、護るもの
なんざ…
『…総司ッ!……!!』
……、…?
…近…藤、…さん?
(ハッと、目が褪めた)
『総司…、
良かった。やっと
気がついたか。
吐いた血量が少なかった
のが不幸中の
幸いだ。
安静にしていれば
もう大丈夫だろう』
「…近、藤さん?」
狭い
視界に
入り込んで
来たのは
彼だけでは
なかった
何故か、
目の下に
隈を抱え
疲れた顔を
した近藤さん
と
安堵の表情
を浮かべる
隊士の
みんなの
顔だった
どうやら
私は、いくらか
長い時間
眠ってしまって
いたようだ…
感覚の
鈍い
身体半分は
だめになって
しまったんだろうと
他人事みたいに
思った
それでも
私は
生きているらしい…ー
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