第10話

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可愛い子だってかなりいる。 きれいな子もいる。 ――わたしは……普通……。 思って一人で落ち込みそうになるのを堪える。 ――オオカミさんはやっぱり人の前に立つのが向いてるんだろうな……。 輝きがいつもより三割増しな気がする……。 わたしだったらあんなに大勢の前で何かしてって言われても何もできない。 尊敬しながらも、やっぱり遠く感じる。 でも、ほんの少しだけ、あのサングラスの下に隠れてるあの目を、あの顔を知ってるのは自分だけなんだって思う気持ちもあって。
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