背伸びして、君に触れる。

10/21
112人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
バタバタ 足音をさせながら廊下を駆ける 階段の下を、ゆっくりと歩く 黒髪の後ろ姿 「歩っ」 「え?うわっ」 歩目掛けて、大きくジャンプする。 きっと、ていうか絶対歩が受け止めてくれる だって、あいつはムカつくくらい力持ちだし 絶対大丈夫って、自信があった ドサッ 「ってぇ、おい愛っ」 「何よ」 「何よじゃねーよ!何やってんだてめぇ!! 俺を殺す気か!!」 「死んでないじゃん」 「死にかけたわ!!つか、さっさと退けろや!!」 「嫌」 歩の上に乗っかって、逃がさないように服をつかむ 「愛、離せ」 「嫌だ。歩が、きちんと答えてくるまで退けない」
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!