平凡とヤンブラと

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* 問題児は病んでるブラコンと判明しました、どうぞ。 「俺ね、特にアイツ嫌いなんだ。松山くん」 はあ??? 俺の松山をそんな風に言うなんて、許せねえ。でも空気を読んで黙っておく。どうどう。 「松山くんってさ、典型的なお人好しで偽善者だよね。誰かの為誰かの為って、そんなことばっかり。そんな気持ち悪い奴が兄さんの側をうろちょろしてるなんて」 変わらぬ調子で淡々と話す芹澤さんは、少し不気味だ。 こんな属性(愛から教わった単語)本当にいるのか。末恐ろしい。 「渡辺クンはさ、どんな人なんだろうね。まだはかりかねてるんだ」 「人をはかるなんて、いいご身分ですね」 「あはは、言うなあ」 芹澤さんは本当に楽しそうに笑い、こちらへ身を乗り出してくる。 その口は綺麗な弧を描いている。 「君はどうなのかな?ねえ、後輩くんのこと、そんなに簡単に許しちゃうの?」 表情が抜け落ちた気がした。 その言葉を聞いて、俺の中で何かがキレてしまった。 *
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