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翌4月22日、茶々姫を明智光秀と共に朝廷へと遣わすと美加は聞く。
茶々姫が美加を訪れた。
「美加姫、美加姫、わたくしは、小谷城、清洲城、それに安土城しか知りませぬ。
朝廷などというところに、どうしてわたくしが参ることになったのでしょうか?
どうしたら・・・」
美加はただ、茶々姫の手を握ることしかできなかった。
(大きく動いている・・・。何かが・・・。
信長様は大きく動き出された・・・。どこへ進もうとしているのか・・・。)
その晩、蘭丸に頼み、信長公にお目にかかりたいと願いを出した。
はしたないと咎められるかと思いきや、蘭丸も協力してくれた。
信長公の自室へと通してもらうことができた。
「美加にございます、お館様・・・。
はいってもよろしいでしょうか?」
「そのために参ったのだろう。
早う、入れ。」
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