最終章 初夜

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「大陸!」 「そうだ、予が日の本に居たならば、担ぎ出そうと思う者もでてくるかもしれぬ。 ゆえに、日の本を離れることとした。 琉球へ参るのもよかろう。 それからいずれ、宣教師たちのスペイン、ポルトガルにも渡りたい。 その前に、海に船が沈むやもしれぬ。 嵐に遭うかもしれぬ。 大陸で賊に襲われて、さっさと命を落とすかも知れぬ。 それでも、行ってみたいと思う。」 「はい、美加はいつまでも、どこまでもついて参ります。」 美加は明るい声で答えた。
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