Two persons' friendship

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「5分で良いなら」 「充分だよ」 一宮くんがくしゃっと笑って、白衣のポケットに手を突っ込んだ。 研修時のジャージ姿と違って格好良く見えること、悔しいから言ってあげない。 ついでに眼鏡まで変えたようだ。 黒縁の厚いレンズから、銀フレームの薄いレンズになっている。 印象的な、二重の大きな目。 顔も整っているほうだけど、仕草やファッションがちょっと親しみやすくて、それが安心できたのに。 一宮くんは何を考えているんだろう。 これでは緊張してしまうじゃないか。
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