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とは意気込んでみたけれど。
「どうすればいいと思う?」
放課後になってとりあえず怜奈に相談してみた。
「そんなの、私に分かるわけ無いでしょ?」
「だよね……」
大体、柔道部がどんな練習してるのかも私は知らないわけだし。
「ってかさ、生徒会にマジで入ったの!?」
そして、怜奈の興味は柔道部よりもこっちらしい。
「……仕方なく、嫌々こんなことになっただけで、別に私はっ!?」
グチってる途中で怜奈に口元を抑えられて、
「――ぷはぁ! ちょ、なによ!?」
息すら出来なくなった。
そんな私に怜奈は「しっ!」と人差し指を唇に当てて真剣な顔をしてる。
なんなのよ、全く。
「それ、あんまり言わない方がいいよ?」
「……なんで?」
「生徒会なんて入りたくても入れない人がたくさんいるんだから」
「……」
怜奈の言葉にそっと教室の空気を伺う。
うっ。
なんか視線が怖い。
遠巻きに私を見てなんか話してる。
これって――。
「朝、会長が来たから?」
「当たり前でしょ?」
そんな怜奈の答えに私はがっくりと肩を落とした。
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