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高井が私に『しつこくしている』場面を森野君も遠目で見ているはずで。
その不愉快な気持ちは誰にぶつけられたものなんだろう。
私なのか、それとも高井なのか……。
「……何なのよ、全く……」
そんな必要ない、と思いつつも、心はズキズキしていた。
締め日も何とか無事に乗り切り、6月に突入した。
私は秋物を少し前倒しで考案している最中。
同時に夏物の考案時期を上手く乗り切る方法を模索。
どちらも個人的にやっていることで、特に新人指導がかぶる時期をスムーズにクリアしたいと常々思っている。
効率のいいやり方はないものか。見つければ何年も、ここの部署以外も使えて一石二鳥、三鳥にもなる。
課長補佐ごときの意見が通じるかは……別として。
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