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「ごめん、ヤキモチ妬いた……」
「…………ぇ?」
耳を疑うような高宮くんの言葉に、返せたのは声にならないような声で。
「そういう早苗は、俺だけが知ってたかったんだよ」
そっぽを向いたままボソボソと話す高宮くんの言葉を、やっと理解した私は。
高宮くんに負けず劣らず、真っ赤になってしまった。
「そんな可愛い顔しないで」
そんな私に追い打ちをかけるように、高宮くんの口からは甘い言葉が囁かれて。
「あ~……、俺、夜まで待てるかな……」
ギュッと高宮くんの腕に抱き込まれて、聞こえた言葉にまた身体の熱が上がったのを感じた。
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