14 告白-1 #2

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14 告白-1 #2

まさか、美加ちゃんの口から、そんなセリフが飛び出すなんて思ってもいなかった私は、ビックリして思わず足を止めた。 やっぱり、土曜日に谷田部課長と会ったとき、私の態度、相当変だったんだろうか?  さすがに、美加ちゃんも何か気が付いたのかも。 「あ、あはは……。実は、そうなんだよねー。ほら。谷田部課長はとってもいい人なんだけど、やっぱり上司だし、四六時中くっついて行動するってのは、これが思ったよりも、かなりストレスなのよー。早く課長補佐の肩書きが外れてくれないと、胃に穴があきそうなんだわ。参った、参ったよー」 って、やだ私。 何、弾丸トークしてるのよ。 これじゃ、ますます勘ぐられちゃうじゃない。 「梓センパイ……。実はあたし、谷田部課長の歓迎会の時、トイレでの、センパイと課長の会話、聞いちゃったんですよ」 ええっ!? 「あたし、いいと思いますよ。相手に家庭があったって」 「み、美加ちゃん?」 「だって、人を好きになるのに、そんなこといちいちチェックして好きになる訳じゃないですもん。たまたま好きになった人に、家庭があった。ただそれだけですよ」 そう言って、美加ちゃんは少しだけ遠い眼差しを私に向けた。
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