HANABI-室長side-

38/41
2916人が本棚に入れています
本棚に追加
/42ページ
視線の先にはさっき行き違った… 私を笑った二人組の女子。 どうやら、私ではなく… 拓真さんと目が合っているらしく、 「や、運命!?」 だとか、 「こっち見てる――!!」 だとか言って騒いでいる。 …拓真さんも… そんなに見てなくてもいいじゃない… そう思った瞬間、彼女たちを見ていた視線が私に降りる。 拓真さんはニヤリと笑った。 「…妹…って間違ってたよな?」 「え?」 「俺たちがどういう関係か、しっかり教えてやろう」 拓真さんはそう言っていつもみたいに腰をかがめて… 私にゆっくりとキスをした…
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!