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「高島さん。
少し、いいかな?」
噂をすれば何とやら。
経理部ににこやかに現れたのは
奇しくも仁が葬ってしまった
あたしの幻のお相手。
営業部長の松永氏。
黒い髪を綺麗にセットして
キリッとスーツを着こなす
大人な男の雰囲気が
経理部のフロアに充満…。
「え?いえ、もう就業開始時間で…」
「課長、高島さんを営業一課に
少し借りていきますよ?
就業開始までには返しますから」
あたしの直属・経理課長に
松永部長は投げ掛けて。
「あ。ど、どうぞ!!」
経理課長はソワソワしながら
それを承諾して…
松永部長、立場が強い。
あたしは周囲の眼差しに
グサグサと刺されながら
松永部長に連れ出されて…
役職付きって…
こういう時に強い。
てか、こんな事していいのか?
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