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真夜中に、部屋の隅で膝を抱える。息を殺しながら天井を仰ぐ。ふと涕が落ちる。きっと、ね、突然ふいに訪れる感情なんて、左脳で言語化されるより先に右脳ですでに確信されてしまっているんだよ。そこは、理屈なんてほど遠い世界。何もかも通用しないの。そのことに気付きながらも、自分で必死で左脳で言語化して理由を定義付けて正当化しようとしている。でも、本当の理由なんてそこにはない。
たとえば、あなたの言う通り、綺麗な言葉だけを並べたら、その先に希望が見えるみたいに。いつだってあなたは信じてくれないけど、私は会った日を思い出すだけで、「永遠だってそこには見える」って言う。
「そっか。綺麗だけどなんだか毒々しいね」って口角を少し持ち上げながらあなたは笑う。
ほら、隙あらば、また、あなたは笑いながら、私の髪を梳してなだめようとするから。 もう寂しいなんて思いは無い、寂しいんじゃない…。
まるで、群衆の心を明るくするためだけに、絵を描き続けるあなたはデュフィそのもの。
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