第1章

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「サナさん・・・?」 「はい。ではこちらへどうぞ。この学園は全寮制になっています。ですから、ほかの生徒と一緒に生活してもらいます。 では、まず寮に案内しますね。」 サナさんの後についていった。 森の中をどんどん歩いていく。一本道だから迷うことはないと思う。 「あの、サナさん。一つ質問していいですか?」 「ええ。何でもおっしゃってください。」 この人ずっと笑顔だけど、疲れないんだろうか。 そんなことより・・・ 「この学園を外から見たときと中に入ったとき、全然違ったんですけど、どうなっているんですか?」 「あぁ。そのことですか。みなさんあれには驚かれるんです。詳しくはいえませんので少しだけ。あれは理事長の魔力です。ここの生徒は普通の人ではないので危険も多いのですよ。もちろんあなたも含めて。」 普通じゃないかぁ・・・。だよね。普通じゃない。 普通の生活じゃ生きられない。 「さあ着きました。ここが女子寮です。そして黒那さんのお部屋はこちらになります。中に制服を用意しておりますので、着替えたら理事長室にいってください。では。」 「あ、待って!理事長室ってど・・・」 サナさんはもういなかった。行動が早い人だな。 私は荷物をおいてとりあえず制服に着替えることにした。 この制服かわいいな。 うまく説明できないけど、セーラー服がワンピースみたいになったやつ。 白の生地にリボンが・・・あれ? そういえばリボンない・・・。リボンを通せるようになってるから、あるはずなんだけど。周りを見てもリボンはなかった。 ま、いっか。理事長にもらえばいいし。 私はかみを結びなおすことにした。 よし、完璧!我ながら綺麗にむすべてる!! 一つにくくった髪を鏡でチェックして部屋をでた。 理事長室ってどこなんだろう。 きょろきょろしながらまわりを見渡していると誰かにぶつかってしまった。 「きゃっ!」 「あ、ごめん!よそ見してて。」 「わ、私こそごめんなさい!」 ぶつかった女の子は小動物のようにちっちゃくってすごく可愛かった その女の子はかけていたメガネをくいっと直し、顔を赤らめていた。ホントに可愛いな。 「あ、リボンがない・・・!新入生だぁ!!私、花木みぞれです。よろしくねぇ。」 「黒那光です。こちらこそよろしく。」 花木みぞれ。名前まで可愛いや
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