夏は、セミの声。

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「羨ましいな」 ポロリ、本音がもれた。 「ん? 何が?」 「先輩たちの関係。 誰か一人欠けてもダメじゃないですか」 パリ、アイスをまたかじり、空から視線を私に移す先輩。 「何言ってんの?」 ベンチの背もたれに手をかけ、体を前のめりに寄せる先輩。
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