夏は、セミの声。

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アイスを食べ終わったあと、またさっきのコンビニに今度は二人で入って今度は先輩が私にのど飴を買ってくれた。 ミルクミント、シトラスミント、 もうただのミント。 飴ちゃんコーナーの棚に陳列してあるミントというミントを山のように。 「お前、まだ喉掠れてる。 これなめて早く治せ」 もう他の人は気付かないくらいなのに。 先輩、そんなとこばっかり耳がいい。 左手に先輩でいうところのハッカ味の飴ちゃん。 右手には先輩のあったかい手のひら。 こういうのも両手に花って言うのかな。
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