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夕方、駅のホーム
ギターの音と少し高めの綺麗な声
いつも同じ時間に歌を歌ってる君
1ヶ月くらい前から毎日ここで歌ってる
最初は気にならなかったけど…
いつからだろう?
君の歌を聴くようになったのは
俺は電車通学だからほぼ毎日このホームを通る
君は毎日、夕方の決まった時間に制服姿で現れる
興味本位で聴いてたけど、気付けば君の歌に魅了され、
いわゆる『ファン』ってやつ?
でも、近くで君の歌を聴く勇気がなくて…
ちょうど死角になる柱の影のベンチで聴いてる
変人だな…俺
今日も君を待ってる俺がいる
でも、今日の君はいつもと様子が違った
マスクをして喉を鳴らしていた
この日の歌声は
いつもより少し低く、擦れていた
「喉、調子悪いのかな?」
歌を早めに切り上げると、君はホームの階段を下って行ってしまった
「・・・」
俺はその日、コンビニに寄って帰った
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